なぜネットニュースは煽るのか?報道と事実のギャップを読み解く
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報道と事実のギャップ |
今日は、ネットニュースのタイトルに感じる「あれ?」と思う部分について、私なりに考えたことをシェアしようと思います。みなさんも、「給付金再支給か!?」なんてタイトルを見て、ドキッとしたこと、ありませんか?私もあります。心が揺れるんですよね。でも、これって冷静に読むと「一部の議員が言及しただけ」なんてこともあるわけで、ちょっと拍子抜けする瞬間、ありませんか?
このような「報道と事実のズレ」はなぜ起きるのでしょうか?今回は、ニュースメディアがどうしてこのような見出しで国民の関心を煽るのか、背景を詳しく解説していきます。
注目を集めたいメディアの事情
実はこれ、ネットニュースの性質上仕方がない部分もあるんですよね。PVやクリック数が広告収入に直結するモデルですから、読者の目を引くタイトルをつけるのはビジネス的には理にかなっています。「クリックさせるための工夫」として、あえて曖昧な表現を選ぶこともあるんじゃないかな、と。
私たちの関心をつかむテーマ
給付金や減税のニュースって、直接生活に響く話題だからつい読んじゃうんですよね。読まれることを分かっているからこそ、メディア側は「確実じゃなくてもとりあえず注目される表現をしよう」と思うんでしょう。なんだか前のめりな気持ちが、記事の文面にもにじみ出てる気がします。
曖昧な情報、でも気になる
これも私だけかもしれませんが、「政府関係者によると」とか「示唆した」って表現、意外と頻出しますよね?でも、それって実際にはどの程度確実な情報なんだろう、と疑問に思うことも。タイトルは「これ決定かな?」と思わせるけど、読んでみるとまだ議論の途中、なんてこともよくあります。
希望と現実の間で
特に給付金の話題って、「またもらえるかも」という希望的観測が拡散しやすいのかもしれません。私も、正直「またあったらいいな!」ってつい期待しちゃう側ですが、その期待に寄り添うタイトルがバズりやすい構図も理解できます。でも、それが結果的に誤解につながることがあるとしたら、ちょっと困っちゃいますよね。
情報を読む目を養いたい
とはいえ、結局は私たち読者がどう情報を受け止めるかにかかっているんですよね。「発言は誰がしたのか」「タイトルと本文にギャップはないか」なんてポイントを意識するだけで、ニュースとの向き合い方が変わるかも。冷静さ、大事だなって最近つくづく思います。
最後にちょっと思うこと
ネットニュースって、注目を集めることが目的の面もあるので、こうした記事が増えるのはある程度仕方がないのかなと思いつつも、鵜呑みにしちゃダメだよな、と自分に言い聞かせる日々です。みなさんも、ぜひ「情報を見極める目」を養う意識を持ってみてください!
藤代裕之(2018).
『フェイクニュースを見抜く: メディアリテラシー入門』, 筑摩書房.
※ネット時代の情報との付き合い方について平易に解説。
荻上チキ(2013).
『ネットいじめ: ネット世論と「炎上」の構造』, 筑摩書房.
※ネット上の言論空間とタイトルの誘導性などに関する社会的視点。
曽我部真裕(2021).
「デジタル時代における表現の自由とメディアの信頼性」, 『法学セミナー』, No. 799, 日本評論社.
※メディアが報じる「情報の確実性」や「誤認誘導」の問題を論じた論文。
総務省(2022).
「令和4年版 情報通信白書」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/
※日本国内におけるネットニュースの消費動向と情報リテラシーについて。
津田大介(2012).
『情報の呼吸法』, 朝日出版社.
※ネット情報をどう読み解くか、リテラシーの重要性を説いた一冊。
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